定番商品に頼らずやっていくには 『芸人先生』第9回

『芸人先生』の第9回の放送が、6月4日にありました。
講師は「キングオブコント2014」準優勝のチョコレートプラネット。
IKKOのモノマネが好評で、キャラクター七変化と言われる松尾駿さんと
コント用に自作する小道具のクオリティーが高いと評判の長田庄平さんのコンビが
食品会社の東洋水産で、特別授業を行いました。

今回は「スタイルを決めない」講座と題して、
定番を超えるための発想術についての講義でした。
ビジネスでは、売り上げ目標を達成するため、
定番商品に頼ってしまいがちですが、
それを打破するにはどうしたらいいかという話です。

第一のアドバイスは「頭の中をブレさせろ!」。
定番をブレさせ別の要素を追加することで
パワーアップさせるということで
定番ネタのコント「アルバイト」に
IKKOのものまねを入れる例を見せていました。
コントのしっかりした軸があれば、ブレても大丈夫であり、
お客さんのニーズを察知して、
ものまねやキャラクターといったブレの要素を入れ、
多角的に攻めることで可能性を広げることができるとのこと。

コンサルタントの和田さんの解説では、
ビジネス界では「ブレる」という言葉より「ズラす」がよく使われていて、
「ズラしファイブ」と言われる、時間・人・場所・方法・金額のいずれかを
軸からズラすことで新しいものが生まれると説明していました。

次のポイントは「見えない気配り術」。
ネタ作りの注意点として、
いかにお客さんに気持ちよく見てもらえるかが重要とのこと。
例として、レントゲンのコントで、
レントゲン写真の見せ方に工夫をしていて、
わざとらしい見せ方はお客さんを現実へと引き戻すので、
コントの設定の中でスムーズに見せるようにしていたそうです。
つまり、お客さんが気がつかないように気配りしていたということです。

コンサルタントの和田さんの解説によると、
このような気配りを「シークレットホスピタリティー」と呼んでいて、
未然に不満やクレームを防ぐ役割があるとのこと。

ここで長田さんの小道具の話になり、
長田さんは美大出身で手先が器用で物作りが得意なので、
コント用の道具も自作していて、
道具がなくてもコントは成立するけど
徹底的にこだわって作っていたとのこと。

例えば「キングオブコント」のネタで使ったポテチクリーナーは、
モーターの速度まで研究を重ね、
モーターの速度が決まるまで1か月かかったけど、
徹底的にこだわった結果、「キングオブコント」で準優勝できたそうです。

「目に見えない気配り」に「徹底的なこだわり」を掛け合わせることで
リアリティと安心感を生むことができるとのこと。

例えば、わらび舞妓ちゃんの着ぐるみネタでは、
わらび餅の透けたリアル感、
こんなキャラクターが存在しそう感を追求した結果、
コスプレイヤーの人たちによって評判が広まり、
キャラクターを好きになったファンがライブへ来るようになって、
チョコプラを知らなかった層の取り込みに成功したそうです。

定番と呼ばれるものも最初は新しかったわけで、
最初から定番を目指すのではなく、
スタイルを決めずに新しいものを作って
定番にしていく姿勢が重要だという話でした。

この第9回の再放送が、9日(土)の午前1時(金曜深夜)にありますので
見逃した方は、ぜひ見てみることをおすすめします。

この『芸人先生』のように、お笑いの知識やスキルなどを
講座と実践ワークを通して学び、ビジネスに活かせるようになる、
「笑活コーディネーター認定講座」の第3回が
7月15日(日)に東京・日本橋で開催されます。
ぜひ「笑活」を体験してみてください。

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