専売特許を際立たせて、インパクトを残せ 『芸人先生』第14回

『芸人先生』の第14回の放送が、7月9日にありました。
講師は、茨城県出身で、茨城なまりと強烈などつき漫才でおなじみの、
2年連続して「M-1グランプリ」ファイナリストにもなったカミナリの二人。
前回に引き続き、埼玉県に本社がある、大手うどんチェーンの山田うどんで、
特別講義を行いました。

ほかの大手うどんチェーンにはウリがあるのに、
山田うどんには、はっきりしたウリがないので、
ウリというインパクトが必要ではないかということで
今回は「インパクト」講座と題して、
「売れる!インパクトアピール術」を講義しました。

カミナリは、2016年はテレビ出演本数が5本だったのが、
2017年には出演本数が235本と、230本も増えたそうですが、
それはインパクトを残せたからだと思っているとのこと。

インパクトの残すための第一のポイントとしてあげたのが、
「専売特許を作ろう!」。

カミナリが、自分たちの専売特許の一つ目としてあげたのが
「おめぇ バカみてぇな顔してんな!」のような
茨城なまりのツッコミ。
芸人を始めたころは、標準語で漫才をやっていたそうですが、
なかなかうまくいかず、
自分たちが持っているものを生かして表現しようとして
茨城なまりを出すようにしたら、うまくいったそうです。

専売特許の二つ目としてあげたのが、どつき漫才で
本当に思いっきり叩いているので、
そのインパクトが強かったのだろうとのこと。

山田うどんの社員の方々は、
自分たちで自社のウリを見つけるのに苦労しているようなので
カミナリが、これを専売特許にしたらいいのではと、
第一にあげたのが「やわらかいうどん」。
讃岐うどんブームの真逆としてアピールするのがいいだろうとのこと。
社員の方々からも、やわらかいうどんの良さはとして、
老若男女が食べやすい、ツユがよくしみるという点があがりました。

二つ目にあげたのが、山田うどんの4代目社長の山田裕朗さんが
記事などの中で使っていたキャッチコピーの「カロリーのK点越え」。
山田うどんには1200kcalを越えるセットメニューが多くあるので、
最近のヘルシー志向とは逆行して、
マイナス面に思えるかもしれないけど、
そういったものを全面的にアピールことで、
プラスに変わる可能性が大きいとのこと。

解説をつとめるビジネスコンサルタントの和田裕美さんによると、
個性を生かしてほかがやっていないことをやってみると、
必ず好きな人がいることが多く、
そういった、言葉を発しない消費者に向けたビジネスは
競合相手が少なく淘汰されにくいとのことです。

インパクトを与えるための第二のポイントとして
カミナリがあげたのは、「整理整頓して際立たせろ!」。

一般的な漫才師のボケ数は、4分で15個前後だそうですが、
カミナリの漫才は4分間でボケが6個ぐらいで、
リボルバー漫才と呼んでいるそうです。
ここで、年寄りの川柳をテーマにした漫才を実演しましたが
確かに、大きくどつくところが、全部で6回でした。

ここで、実際に山田うどんのメニューを見て、
メニューの内容を整理して、際立たせるためのポイントとして、
うどんまたはそばを大きく1か所に、うどんの写真を見やすく、
うどんとセットで80円引きを記載するといった点を指摘して、
そういったポイントを際立たせることで
選びやすくなるという話をしていました。

和田さんの解説によると、ビジネス的な商品を際立たせるためには
FACT(事実)理論が必要であり、
事実が見えるほど商品は売れるとのこと。
例えば、年代別、男女別など、具体的にランキング化したり、
「勤続32年の田中さんが開発したいなか風うどん」のように
事実に基づいた背景ストーリーで
納得感を持たせることが重要だとのことでした。

この第13回の再放送が、14日(土)の午前1時(金曜深夜)にありますので
見逃した方は、ぜひ見てみることをおすすめします。

この『芸人先生』のように、お笑いの知識やスキルなどを
講座と実践ワークを通して学び、ビジネスに活かせるようになる、
「笑活コーディネーター認定講座」の第3回が
7月15日(日)に東京・日本橋で開催されます。
ぜひ「笑活」を体験してみてください。

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