ポジティブモンスターはどうやって生まれたか 『芸人先生』第11回

『芸人先生』の第11回の放送が、6月18日にありました。
講師は「M-1グランプリ2008」優勝のNON STYLE。
大手ハンバーガーチェーンのモスフードサービスで
特別講義を行いました。

社員の方々からは、「年下に嫌われたくなくて注意できない」
「自分に自信がない」「周りを気にして発言できない」といった
対人関係の悩みが出ていました。
それに対して、飲みに誘うのもパワハラになってしまう時代に、
相手にどういう風に接していくのが正しいのか、
相手のことを傷つけずに
現場を明るい雰囲気にするにはどうしたらいいのかということで、
「気にして 気にしない」講座と題して、
ポジティブ変換術をテーマに、主に井上さんが講義をしました。

井上さんは、「負のランキング1位」と自称していて、
おはようとつぶやいただけで、お前は目覚めるなと返ってくるそうです。
それでも、そのときに感情が動いているのが重要だとのこと。
嫌われないというのは、興味がないということで、
心が動いていないから、相手に何を伝えても動かない、
1回心が動いてしまえば、あとは動くから、
嫌われてから好かれる努力をすればいいと言っていました。

人は自信がないといいがちで、
自分を好きじゃないという人も多いですが、
自分は父親と母親の愛の結晶であり、
自分自身は愛してあげたほうがいいと。
そのためのアドバイスが「自分にうまく酔え!」。

ポジティブな考え方を持って、強引でいいので、
自分に酔って、自分に良いように解釈するのが大事とのこと。
たとえば、「飽きっぽい」なら「切り替えが早い」
「計画性がない」は「行動力がある」
「周りが見えてない」は「一生懸命」と解釈すればいいと。

ポジティブ変換のコツとしては、
必ずしもマイナスをプラスにするのではなく、
マイナスをより少ないマイナスにすればいいとのことでした。

ビジネスコンサルタントの和田氏の解説では、
多くの人が、嫌われるのが嫌で、人からどう見られているのか気になって
人前で緊張してしまうけど、それは自意識過剰であり、
人はほとんど自分のことは見ていないのだと。
ポジティブ変換して自分のことを好きになれば、
自尊心とプライドのバランスが取れるようになるとのことでした。

また、井上さんによると、自分に自信を持つコツは、
小さなことで良いので、他人に負けないことを見つけることだと。
小さな勝利を一つずつ取っていくことで、その先につながるし、
小さくでも365日勝ち続ける人生が続けば、自信が生まれてくるとのこと。

次に、「自分の意見が言えない」という悩みに対して、
井上さんからは「もっと出しゃばれ!」というアドバイス。
ビジネスにおいて、謙虚すぎるのは良くないので、
ビッグマウスで構わないので、
「もっとできます」「もっと仕事をください」と主張することが大事だと。
仕事が入ってきてから、実現する努力をすればいいし、
何かやってくれるのではないかと相手に思わせることが重要とのこと。

和田氏の解説では、SNSの普及により、
みんなと一緒に「いいね!」を言おう、
みんなと同じ意見を言おうという同調圧力が強くなっていて、
自分のオリジナルの意見を言いづらくなっているけど
そういうときは、浮いちゃったほうがいいとのことでした。

次の井上さんからのアドバイスは「叱られ上手になれ!」。
相手は愛情があるから怒るのであり、
自分を良くしようとしているのだから、
叱られる存在になることが重要とのこと。

ここで生徒さんから井上さんに、
「ポジティブモンスターになったきっかけは?」と質問が出ましたが、
あるとき、くよくよしている人生と、
嫌なことを忘れてくよくよしない人生を比べたら、
くよくよしない人生のほうがいいから、
そのように考えようと思ったそうです。
自分は大喜利とギャグができなくて、負けるとストレスがたまるので、
自分が勝てるところで勝負しようと今のような路線になり、
小さい勝利を積み重ねていった結果、
ポジティブモンスターになったとのこと。

「でしゃばりすぎる人はどう切り替えたらよいか」という質問も出ましたが、
井上さんは、現場のトップで、たとえば明石家さんまさんがトップだったら
さんまさんがでしゃばる人が好きなのか嫌いなのかを考えて、
トップの好みに合わせるようにしているとのことでした。

この第11回の再放送が、23日(土)の午前1時(金曜深夜)にありますので
見逃した方は、ぜひ見てみることをおすすめします。

この『芸人先生』のように、お笑いの知識やスキルなどを
講座と実践ワークを通して学び、ビジネスに活かせるようになる、
「笑活コーディネーター認定講座」の第3回が
7月15日(日)に東京・日本橋で開催されます。
ぜひ「笑活」を体験してみてください。

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